社会人2年目の自分にとって仕事は与えられた機会が全てだ
4月から、所属するプロジェクトが変わり、念願であった新機種開発のプロジェクトに入れてもらえることになった。
1年目は既存機種マイナーチェンジ開発や品質評価の仕事をやらせてもらっていたが、仕事内容はこれらとは大きく異なる。
1年目のときにやっていた仕事は、我々の事業において大切な仕事ではあるが私がやりたい設計の仕事とは違った。例年であれば下積み期間ということでこれがあと1年以上は続くところだが、若手がちゃんと育つ前にどんどん辞めるという状況を受けて上の人達もさすがにこれではだめだということで、未熟な若手を高度な技術を必要とする新機種開発のプロジェクトに入れるという流れができつつある。
かつて私の所属する部署では、若手は下積みをみっちりやらせてから新機種開発に入れるという育成方針であった。しかしいざ下積みを経た若手を新機種開発に入れてみても上の人が思っているほど十分な成果を上げられず、「今まで何やってたの?」状態になっていたと聞いた。それもそのはずで、新機種を開発するために必要なスキルは、既存機種をマイナーチェンジすることで得られるものではない。これは、実際に既存機種マイナーチェンジをやってみてよくわかった。誰かが設計した部品を修正することと自分で新しく部品を設計することは根本的に違うのだ。そして、新機種開発の仕事できちんと成果を上げられるかどうかは、これはもう、個人のやる気でどうこうできるものではなく、経験したことがあるかないかでほとんど決まるのである。新機種開発のスキルは新機種開発でしか養うことができない。だから、経験したことがない人をできるようにするためには、失敗は織り込み済みで経験させるしかないということである。
私にとってはこれは非常に都合のいい流れであり、近年の「若手育成の失敗」のおかげで技術者としての成長の機会を与えてもらえたのである。実際に、今のプロジェクトに移ってから新規部品を設計したり、海外の部品製造現場に立会いに行ったりと、この仕事でなければ経験できないことを経験させてもらっている。
だが、ここで勘違いしてはならないのは、決して私の能力が高くなったから今の仕事をやっているわけではないということだ。たまたま今の職場で若手の育成方針の変革期であったからやらせてもらっているというだけだ。(ただし、全社的にそういう変革期にあるということは見越して入社したわけではあるが。) はっきり言ってほとんど使いものにならないレベルの人材をなんとか指導しながら使っているというのが実態である。毎日先輩方や取引先メーカーにわからないことを聞きまくる毎日だ。けれども、去年までとは比べ物にならないほど仕事で得るものが多いと感じている。
会社で特に若いうちは、ほとんど自分で仕事を選ぶことはできない。「熱意や努力で仕事を取りにいけ」という考え方があることは認めるが、現実はそう簡単ではない。入社間もない若手にとって、与えられた仕事、与えられた機会が全てなのだ。
だからこそ、自分に与えられた機会は全力で掴みにいかねばならない。この機会をものにできるかどうかで将来が決まるといっても言い過ぎではないように思う。
1年目は既存機種マイナーチェンジ開発や品質評価の仕事をやらせてもらっていたが、仕事内容はこれらとは大きく異なる。
1年目のときにやっていた仕事は、我々の事業において大切な仕事ではあるが私がやりたい設計の仕事とは違った。例年であれば下積み期間ということでこれがあと1年以上は続くところだが、若手がちゃんと育つ前にどんどん辞めるという状況を受けて上の人達もさすがにこれではだめだということで、未熟な若手を高度な技術を必要とする新機種開発のプロジェクトに入れるという流れができつつある。
かつて私の所属する部署では、若手は下積みをみっちりやらせてから新機種開発に入れるという育成方針であった。しかしいざ下積みを経た若手を新機種開発に入れてみても上の人が思っているほど十分な成果を上げられず、「今まで何やってたの?」状態になっていたと聞いた。それもそのはずで、新機種を開発するために必要なスキルは、既存機種をマイナーチェンジすることで得られるものではない。これは、実際に既存機種マイナーチェンジをやってみてよくわかった。誰かが設計した部品を修正することと自分で新しく部品を設計することは根本的に違うのだ。そして、新機種開発の仕事できちんと成果を上げられるかどうかは、これはもう、個人のやる気でどうこうできるものではなく、経験したことがあるかないかでほとんど決まるのである。新機種開発のスキルは新機種開発でしか養うことができない。だから、経験したことがない人をできるようにするためには、失敗は織り込み済みで経験させるしかないということである。
私にとってはこれは非常に都合のいい流れであり、近年の「若手育成の失敗」のおかげで技術者としての成長の機会を与えてもらえたのである。実際に、今のプロジェクトに移ってから新規部品を設計したり、海外の部品製造現場に立会いに行ったりと、この仕事でなければ経験できないことを経験させてもらっている。
だが、ここで勘違いしてはならないのは、決して私の能力が高くなったから今の仕事をやっているわけではないということだ。たまたま今の職場で若手の育成方針の変革期であったからやらせてもらっているというだけだ。(ただし、全社的にそういう変革期にあるということは見越して入社したわけではあるが。) はっきり言ってほとんど使いものにならないレベルの人材をなんとか指導しながら使っているというのが実態である。毎日先輩方や取引先メーカーにわからないことを聞きまくる毎日だ。けれども、去年までとは比べ物にならないほど仕事で得るものが多いと感じている。
会社で特に若いうちは、ほとんど自分で仕事を選ぶことはできない。「熱意や努力で仕事を取りにいけ」という考え方があることは認めるが、現実はそう簡単ではない。入社間もない若手にとって、与えられた仕事、与えられた機会が全てなのだ。
だからこそ、自分に与えられた機会は全力で掴みにいかねばならない。この機会をものにできるかどうかで将来が決まるといっても言い過ぎではないように思う。
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