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2014年10月

技術書の著者はもっと売る努力をすべき

「私は本を書くことの5倍、売る努力をします」

勝間和代氏がどこかでこういうことを言っていました。
日本人は商品を「作る」ことに非常に熱心であるがそれを「売る」ことに関心がないといった主張でした。

「この製品ってどこにこだわっているんですか?」という私の質問にルンルンで答えてくれる先輩技術者に、「この機種って何台ぐらい売れてるんですか?」と聞くと「知らない」と答えます。でも私も同じです。「どうやって売るか」より「どうやって作るか」のほうが興味があります。技術者ですからね。
「作るのは上手でも売るのは下手」というのは日本の製造業の根深い課題です。

ところで最近、というかずっと前から思っていたのですが、本の中でも特に技術書って内容がすごくいいものでも「著者はこの本売る気あるのかな」って本けっこう多くないですか?
本が売れるためには、まず想定読者に興味を持ってもらう必要があります。今、本のタイトルや表紙はよりインパクト重視になっている傾向があります。それは、書店で内容を確認せずにamazon等のネットサービスで本を買う人が増えているからということが関係しています。それなのに技術関連書籍の多くは、最近発売されたものでもタイトルも表紙デザインも微妙な感じで宣伝告知もない。本当にもったいないとよく思います。なぜそこに力を注がないのでしょうか。

さらにネットで本を買う人が増えてより重要になってきたのが、amazonのカスタマーレビューです。ネットで買う時も書店で買う時もよく参考にする人は多いでしょう。私もよく参考にしています。特に☆の数はとても大事です。☆2と☆5と☆0ではそれぞれ受ける印象は全く異なります。☆2や☆0の本より☆5の本を選んでしまうのは仕方がないことです。技術書は一般の本と比較してレビューがめちゃくちゃ少ないです。読者が少ない上にネットにわざわざレビューを載せる人も少ないからだと思います。

「技術書は一般の本と違って内容が大事だから、内容が良ければ(多少見た目が良くなくてもネットの好評価がなくても)売れる。amazonの☆の数にはそれほど影響されない」でしょうか。
私は絶対にそれは違うと断言できます。
私が学生時代に書いていた院試ブログでは、☆の数が多い技術書も☆0の技術書も良かったものはオススメとして紹介していますが、売れるのはいつも☆が多い本です。その傾向はもう本当にすごい顕著です。
すごく勉強に役立ったある本をブログでオススメしていたのですが、その本は☆0でほぼ売れませんでした。しかし気付いたらなぜか売上数が伸びていたので不思議に思ってamazonのページを見に行くと1件の☆5レビューがいつの間にかついていました(私じゃないよ)。
それだけamazonの☆は力を持っているということです。


というわけで…


技術書の著者あるいは出版社はタイトルやデザインや宣伝に凝らない(金かけない)ならせめて…



もう自演でもなんでもいいからとりあえず☆5二つと☆4一つぐらいつけときません?


っていうのどうですかね。☆5ばかりだとちょっと怪しいんで☆4もちょこちょこ忍ばせる感じで。
あかんか。

なんでこんなことを書いたかっていうと、最近仕事関係の勉強のために買った技術系入門書ですごく良かった本があったのですがamazonの☆0だったので、いい本なのに本当にもったいないなぁと感じたからです。

そして、この本もっと売れたらいいのにという願いを込めて初めてamazonレビューを書いてみました。
もちろん☆5!

ちなみにこの本↓
新人製品設計者と学ぶプラスチック金型の基礎新人製品設計者と学ぶプラスチック金型の基礎
(2011/01)
伊藤 英樹

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仕事に必要なことは会社が全部教えてくれる?→いいえ

部署に配属されてから3ヶ月近く経ちました。
会社や仕事にも慣れつつあります。

就職先として大企業を選ぶ理由の一つに、「教育体系がしっかりしているから」というものが挙げられます。言い換えると、「仕事に必要なことは全部会社が教えてくれる」ということです。中小企業やベンチャー企業ならいきなり「やれ」と言われ、わけもわからないままもがきながらやるところを、大企業ならOJTで一つ一つ丁寧に教えてもらいながらステップアップできるというイメージで。
私もある程度基礎的なことは教えてくれると期待していたところがありますし、そう思っている学生や新入社員は多いのではないかと思います。

しばらく仕事をしていくうちに、そのようなイメージは幻想だとわかりました。
「誰もが知っている必要があるのに誰も教えてくれない」
このような状況は珍しくないのです。
私は機構設計という仕事をする部署に所属しています。機構設計に必要な知識やスキルは多岐に渡りますが、基礎的なスキルとして
・製図
・3DCAD
・部品の加工法の知識
・金型の知識
等があります。これらは設計者なら誰もが修得する必要があります。では、これらを会社で体系的に学べるかといと、少なくとも私が所属する部署ではそのような仕組みは存在しません。
ではどうすればいいかというと、知らないことは全て自分で勉強するしかないです。これを当然のことと考えるのか、落胆し会社に不満を抱くのかは世代によって認識が大きく異なっているように感じます。若手社員は「誰も教えてくれない」と不満を漏らします。一方で年配社員は、「おれたちの若い頃は全部自分で勉強した。今はおれたちの頃よりマシ」と言います。
私はべつに年寄りの肩を持つ気はありませんが、今の若手が会社に多くを求めすぎなのではないかと思うようになりました。誰かに何かを教えるということは、教える側(+教わる側)の時間を奪うわけですから、当然コストがかかります。社内でしか知り得ない仕事のやり方・ルールについては教える義務、教わる権利がありますが、それ以外のことについてはこのような義務・権利はないと考えることができます。たとえそれが仕事に必要なことであったとしても。
「仕事に必要なことは全部会社が教えてくれる」は甘いゆとりの考えなのです。

ではいつ勉強するかという話になりますが、当然業務時間外ということになります。加工や金型等の本で勉強できることは家で勉強しろということだし、3DCAD等会社でしかできないことは会社に早く行って自己研修しろということです。これに対して「時間外拘束だ。やってもいいけど残業代払え」というのは根本的に間違っているように私は思うのですが、やたらと権利ばかり主張する若手が多いように感じられます。このあたりが若手と年配との確執につながっているように思うのですが…。

今はまだ現行機種のマイナーチェンジのチームで修行中の身ですが、ある日突然新機種開発のチームに呼ばれた時、「こんなことも知らないの?今まで何やってたの?」と言われないよう、今のうちに業務以外の自己研修をやっておこうと思います。

(とはいえ、プライベートの時間を削るのはそれなりにしんどいっすわ)

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